本文へスキップ

長野県東御市の歯科クリニック。くるみ歯科クリニックです。

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.0268-64-6400

〒389-0512 長野県東御市滋野乙2200-1

どうしてむし歯になるの?


歯みがきを頑張っているのにすぐむし歯になる
毎年、検診でむし歯といわれる
どうしてむし歯になるの?
むし歯になるメカニズムを少しお話します

まずは簡単に説明します Picture by kurumi-dental clinic.

ボクたち「ミュータンス菌」
むし歯をつくるミュータンス菌はお腹がすいてると動けない
ミュータンス菌はおいしい「糖」が大好き
もぐもぐ食べて元気になるよ
ベタベタしたプラークをつくるよ
ネバネバ、ベタベタしたところが、ミュータンス菌は大好きだよ
プラークの中にどんどんミュータンス菌がふえて「酸」もつくるよ
ミュータンス菌が作った「酸」で歯がとけて穴があいちゃうよ
これがむし歯だよ
お口の中にいる細菌
お口の中には300種類以上の菌がいます。そのうち約10種類がむし歯菌、代表的な菌がミュータンス菌です。
歯垢・プラーク=1gに100億〜1000億個の菌がいるといわれています。
一方、うんち1gにおよそ100万個といわれているので、うんち1kgとプラーク1gが細菌の数的には同じなのです。

 むし歯菌ミュータンス菌

生まれたばかりの赤ちゃんの口にはミュータンス菌がいません。
まわりの大人から移ってきます。
親御さんのむし歯が少ないとミュータンス菌も少ない=子どものミュータンス菌も少ない。
逆に親御さんのむし歯が多いとミュータンス菌も多い=子どものミュータンス菌も多い。となります。


むし歯になるメカニズム
「ミュータンス菌」はエネルギーがないと活動ができません。
ミュータンス菌のエネルギーになるのは「糖」
口の中に糖が入ってくると、ミュータンス菌は糖を食べて、うんちを出します。
むずかしく書くと・・・ミュータンス菌は糖を分解して、
@不溶性グルカンと
A酸という排泄物を出します。
不溶性グルカンは水に溶けないベタベタした物質です。
歯の表面で不溶性グルカンと他の細菌が集まってかたまりを作ります。このかたまりが歯垢(プラーク)です。
*歯垢は食べかすではなく、ベタベタした細菌のかたまりです
顕微鏡で拡大してみるとたくさんの細菌がウヨウヨ動いています。
酸は、歯の表面のエナメル質を溶かしてしまう物質です。
エナメル質は人体の中で最も硬い、鉄よりも固い物質ですが、酸で簡単に溶けてしまいます。
うがいでは取れない粘着性のベタベタで、細菌が歯にとどまって活動・増殖できるようにする不溶性グルカンと
硬いエナメル質を溶かしてしまう酸
このふたつで効率的に歯を溶かします。
飲食をする度にお口の中ではこの働きが常に起こっています。
これがむし歯のメカニズムです。


食事のたびに歯が溶ける(脱灰)むし歯になる
食事をとると、2〜3分で口の中のpH(ペーハー)は酸性になり pH 5.5以下になると歯の表面が溶け出します。(脱灰といいます)
この時間が長く続いたり、酸性度が強いほどむし歯の危険度が増します。
そのまま何もしなくても唾液の力によって約20〜40分ほどで口の中のpHが戻り、溶けた表面を修復します。(再石灰化)
「3度の食事を決まった時間にとる」規則正しい食生活ではトータルの脱灰の時間が少なく、再石灰化の時間が長くなるためむし歯の危険は少なくてすみます。
しかし、間食の多い生活では、トータルの脱灰時間が長く、
再石灰化の時間が少ないので、むし歯の危険が増加します。
さらに極端な例では常に口の中が酸性に傾いている状況になる例も考えられます。
たとえば、仕事中にずっとアメをなめている、水分補給は毎回、清涼飲料水を飲む、一日に何度も飲む・・といったように、
時間をかけて食べたり飲んだりする状況になると、むし歯のリスクを高めます。
デスクワーク、運転中、運動中の水分補給は飲み物の種類を選ぶことが大切です。
夕飯から寝る間際まで数時間、晩酌をする習慣も実は歯には良くありません。
寝る前の飲食はもっとも危険です。寝ている間は唾液の分泌が低下するので、再石灰化の力がうまく働かないためです。

 
砂糖入りの飲み物、甘酸っぱいジュース(100%果汁も)
スポーツドリンク、お酢を使った飲み物、お酒 等は
すべてpH5.5以下の酸性です。
酸性でない飲み物は、水、お茶、牛乳、糖分が含まれないものに限られます。

下の写真はいろいろなスポーツドリンクを比較したものです。


Kurumi Dental Clinicくるみ歯科クリニック

〒389-0512
長野県東御市滋野乙
2200-1
TEL 0268-64-6400
FAX 0268-64-6444